腸内細菌を味方につけて酵素をアップ♪

酵素生活

 

私達の体の中にある細胞は、酵素を作って活動しています。
そして、私達のお腹に棲んでいる腸内細菌たちも酵素を使って活動しているんですね。

 

 

腸内細菌たちが作る酵素のことを、腸内酵素といいますが、なぜ体内の酵素づくりに腸内酵素が大事なのでしょうか。

 

 

酵素をわかりやすく理解するために、酵素は

  • 体内酵素
  • 食物酵素
  • 腸内酵素

 

に大きく分けられています。

 

 

 

体内酵素の消化を助けるために、食物酵素を多く摂る、という意見もありますが、なぜそれよりも腸内酵素なのでしょうか。

 

 

今回は、「酵素づくりを腸内細菌に任せると、こんなにいいことがあるので任せてしまいましょう~♪」ということに特にスポットを当ててお話してみたいと思います。

 

 

読んだ後は、「あ~、やっぱり酵素づくりは腸内細菌に任せよう!」って思うこと間違いなし☆

 

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食物酵素よりも腸内酵素?

酵素について研究している酵素栄養学では、食物酵素を重要視しています。

 

 

簡単に言うと、食物酵素は食べ物を「事前消化」する働きがあるため、体内酵素の消費を抑えることができるから、というのが理由なんですね。

 

 

ですが、本当に食物酵素が体内でそんな働きをするかどうかというのには疑問があり、科学的根拠が乏しいと指摘されています。

 

 

 

食物酵素と言ってもタンパク質の一種ですから、体内に入るとタンパク質として分解されます。

 

なので、事前消化というよりも、体内酵素を作る材料としての重要度が高い、と言う考えの方が私にはしっくりきていて、それは酵素機能化学という分野が主張しています。

 

 

食物酵素が事前消化をするのか、体内酵素の材料になるのか。

 

 

いずれにしても食べても無駄にはならないと思いますが、食物酵素より注目したいのが腸内酵素なんです。

 

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体内酵素よりも腸内酵素のほうがはるかに量が多い

腸内酵素がなぜ重要視されているのかと言うと、いろいろな理由があるのですが、何よりもまず言いたいのは、腸内酵素の数の多さです。

 

 

私達の体を作る細胞は、およそ60兆個。

 

 

それに比べて腸内に棲んでいる腸内細菌の数は1000兆個にもおよびます!

 

それでまだ完全に腸内細菌の数が解明されているわけではないので、将来もっと増えるかも。
いずれにしても、人間の細胞よりはるかに多くの腸内細菌たちがいる、というのにはびっくりですよね。

 

その腸内細菌たちがそれぞれ酵素を作って活動しているわけですから、私達がつくる体内酵素よりもはるかに凌ぐ多種多様な酵素を作り出していることが想像できますよね。

 

 

一説によると、腸内酵素は人が作る酵素の150倍もの腸内酵素を作っているということです。

 

 

酵素機能化学の高畑博士によりますと、人間のDNAには、およそ2万2000個の遺伝子が含まれていますが、腸内細菌はおよそ300万個にもなるというのです!

 

この数字は、最新のDNA解析技術によって明らかになったということで、人間と同じように、腸内細菌たちも酵素を使って活動しているんですね~。

 

 

酵素は遺伝子によって作られますが、その遺伝子がこれだけあるということは、腸内酵素は体内酵素よりもずっと大量に作られています。

 

 

しかも、腸内酵素はただ作られている、というわけではなく、私達の体を守るため活動している腸内細菌たちをサポートしているのです。

 

 

どうですか?

 

 

この大量の腸内酵素たち、かなり頼もしい存在だと思いませんか?

 

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体内酵素が消化できないものをするのが腸内酵素

腸内酵素は私達が生きていくために必要な働きをしています。

 

 

その一つが、体内酵素では消化しきれない栄養素を分解すること。

 

 

多糖類やイソフラボン、といった栄養素を分解して利用できるようにするのは腸内酵素です。

 

 

 

積極的に摂取したい栄養素の代名詞にもなってる食物繊維ですが、これを分解するのも腸内酵素なんですよ。

 

 

 

食物繊維は短鎖脂肪酸を作り出す

食物繊維は多糖類の一種で、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維があります。

 

どちらの食物繊維も体内酵素で消化されずにそのまま腸に届き、腸内細菌たちに利用されるんですね。

 

 

特に水溶性食物繊維を好む腸内細菌ですが、不溶性食物繊維も細菌たちのエサになったり、腸内細菌の死骸や食べ物のカスなどを絡め取って便にするという大事な働きをしています。

 

 

腸内細菌の中でも特に食物繊維を好むのが善玉菌。

 

 

善玉菌は食物繊維を発酵させて短鎖脂肪酸を作ります。

 

 

また、免疫学の研究では、善玉菌の他に、善玉菌が好きな「バクテロイデス門」の日和見菌たちが短鎖脂肪酸を産出することがわかっています。

 

 

 

善玉菌たちが作るものだから、体にいいものなんだということはわかりますが、短鎖脂肪酸についてこれから少し説明しますね。

 

 

脂肪酸は、炭素がいくつつながってるかで

 

  • 長鎖脂肪酸
  • 中鎖脂肪酸
  • 短鎖脂肪酸

 

に分けられます。

 

短鎖脂肪酸は、炭素が6個以下の脂肪酸のことで、この脂肪酸には

  • 酪酸
  • 酢酸
  • プロピオン酸

 

があります。

 

 

これらの短鎖脂肪酸は、腸粘膜のエネルギー源になるほか、肝臓や筋肉と言った組織にも運ばれてエネルギー源になったり、脂肪を合成する時に使われるなど、免疫力を高める上で大事な働きをしています。

 

 

短鎖脂肪酸のはたらきについては、まだ知られていない部分も多いのですが、主な働きは

 

  • 腸を弱酸性の状態に保つ
  • 脂肪細胞と筋肉に働きかける

 

など。

 

 

腸を弱酸性の状態に保つことで、腸はぜん動運動を正常にさせたり、有害な細菌が体内で増えるのを抑えています。

 

また、脂肪細胞が脂肪を取り入れるのを防いだり、筋肉に働きかけて脂肪を消費させるなど、太り過ぎを抑えることが期待できるなど、聞くと嬉しくなるような働きをしているわけです。

 

 

そうなんです、短鎖脂肪酸は、便秘やダイエット、病気など、私達が解消したい問題には、無くてはならない存在なんですね!

 

 

 

腸内酵素が体に大事な働きをしているか説明するために、食物繊維から作られる短鎖脂肪酸の話を切り取ってご紹介しましたが、腸内酵素は免疫力を高めるのに欠かせないということがよくわかります。

 

短鎖脂肪酸ついでに、次は腸内酵素に頼るといいことがあるよ、というお話をしてみたいと思います♪

 

 

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短鎖脂肪酸は取り入れるより腸内細菌が作ったもののほうがいいわけ

短鎖脂肪酸は、腸内細菌が作りますが、短鎖脂肪酸を含んだ食品もあります。

 

たとえば酢酸は酢のことですし、酪酸はバターやチーズに含まれています。

 

 

 

酢酸は、酢を摂取することで取り入れられますし、腸内細菌が作るものとその効果は殆ど変わりません。

 

なので、腸内細菌に作らせなくても、酢で取り入れてももちろんかまいません。
ですが、酢から摂取された酢酸の効果は一時的と、これが腸内細菌の作る酢酸との違いです。

 

 

酢酸は体内に入ると分解されてしまうからですね。

 

 

それに、酢を毎日大量に飲み続けるというのは、よっぽど酢が大好きで仕方ない、という場合を除いては、かなり難しいですよね。
酢は強い酸性ですし、飲み続けた場合、酸蝕歯(さんしょくし)も心配されます。
その点腸内細菌が作る酢酸は、食物繊維がお腹にあれば、腸内細菌は短鎖脂肪酸を作り続けるので、血中濃度の安定させるとのこと。

 

また、酢を飲み続けるといった負担が減るし、酢が持つ健康へのリスクのことを心配することもありません♪
酢が体に悪いというわけではありませんが、短鎖脂肪酸を増やしたかったら、酢よりも食物繊維を摂って、腸内細菌に任せたほうが楽、ということですね~。

 

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腸内環境が整えば、免疫力も上がる

腸内酵素が増えるということは、腸内環境がいいということです。

 

腸内環境がいいと、そこに棲む、さまざまな腸内細菌たちが活発に活動し、それが免疫力アップに繋がるんですね。

 

 

逆に、腸内環境が悪いと、免疫力の低下につながることが考えられます。

 

腸内環境が理由と考えられている症状

  • 便秘
  • アレルギー
  • インフラメイジング

 

について見てみましょう。

 

 

便秘

便秘は、ストレスや食べ物などが原因で、腸の蠕動活動が鈍り、超二弁が何日も溜まっている状態のことです。

 

 

便秘は、悪玉菌が増える温床になります。

 

悪玉菌も酵素を作りますが、その酵素は善玉菌が作るものとは違って、消化活動を鈍らせる原因になるんですね。

 

消化活動が十分に行われないと、

  • 肝臓に負担がかかりる
  • 脂肪の分解や吸収が不十分になることで肌荒れが起きる
  • 血液によって毒素が全身に運ばれて、大腸がんやクローン病と言った病気を引き起こすリスクが高まる

 

といった不調が出てきます。

 

 

腸内細菌は、便のかさを増したり、腸のぜん動運動を促したりして、便秘を解消します。

 

 

アレルギー

アレルギーは免疫細胞のバランスが崩れることで起こります。

 

免疫に関わっている細胞は、Bリンパ球、Tリンパ球、マクロファージ。

 

普通これらの細胞たちは連携してウィルスと戦っていますが、免疫のバランスが崩れていると、Bリンパ球が過剰に抗体を生産、それがアレルギーの原因になってしまうのです。

 

 

アレルギーを防ぐには、腸内環境のバランスが整っていること(菌の多様性)がポイントと指摘されています。

 

 

高畑博士の著書「「腸内酵素力」で、ボケもがんも寄り付かない」によると、ある研究では、ドイツ、オーストラリア、スイスの子供を対象に、

 

「農場に棲む子供」
「農場ではない地域に住む子供」

 

と分けて、アトピーの有病率を比較しました。

 

すると、農場で育った子供のほうが、そうでない子供よりも、アトピーの有病率が低くなったという結果が出たんですね。

 

 

腸内バランスは、特定の細菌だけでなく、多種多様な菌たちが存在して保たれています。

 

適度に菌が周りにいるほうが、免疫にはいいということになりますね。

 

 

インフラメイジング

インフラメイジングとは、加齢によって慢性的に体内に起こる炎症のことです。

 

 

免疫は、攻めと守りのバランスを保つことで強化されます。

 

 

この、細菌をやっつける「攻め」の役割を担っているのがヘルパーT細胞で、攻めの暴走を防ぐ「守り」の役目をしているのがTレグ細胞なんですね。

 

Th17細胞は、ヘルパーT細胞のひとつで、感染などを防いでいる免疫細胞ですが、暴走してしまうと、自分の細胞に対しても攻撃をし始めてしまうんです。

 

 

これが体内で炎症が起こる原因になり、炎症が重度になると病気や老化が進行しやすくなります。

 

 

加齢とともに免疫力は低下していきますが、Th17細胞が暴走しないようにするには、Tレグ細胞を活性化させることがポイントということはわかりますよね。

 

 

そして、このTレグ細胞を活発にさせるのが短鎖脂肪酸の一種、酪酸で、酪酸は腸内酵素によって生産されるんです。

 

 

 

 

便秘など、こうした症状はよくおこりますが、いずれも免疫のバランスが崩れることが原因なんですね~。

 

免疫のバランスの乱れは、そのまま腸内環境の乱れにもつながっているので、免疫力を高めるために腸内環境をと問えることは避けられないことがよくわかりますね。

 

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酵素は腸内細菌に任せたほうがいいね♪

腸内細菌が作る腸内酵素は、免疫力を高めるために大事な働きをしていることがよくわかりますよね。

 

 

酵素は腸内細菌に任せたほうがいい、という理由をもう一度まとめてみます。

 

腸内細菌は、人間の細胞よりはるかに多く存在している
腸内細菌が作る腸内酵素は、体内酵素が消化できない栄養素を分解する。
短鎖脂肪酸は、腸内細菌が作ったもののほうが、食品から取り入れたものよりもより効果が持続する
腸内環境が整えば免疫力は高くなる

 

 

免疫力を高めることを考えたら、食物酵素を意識してせっせと食べるよりも、腸内フローラを整えることを意識して食べたほうが、効果的、ということですね。

 

 

体内の酵素を増やしたかったら、腸内環境を整える。

 

 

こうやって目的を一つに絞ると、実行に移しやすいです。

 

 

免疫力を高めたいし、そのために体内で酵素を活発にさせたい。

 

そう思ったら、腸内細菌にその仕事を任せてしまいましょう~♪