坂本フジヱさんが残した言葉のパワー

赤ちゃん

 

坂本フジヱさん逝く。

 

この一報を聞いて「ああ、亡くなられたのか」と、悲しい気持ちに包まれました。

 

私が坂本さんのことを知ったのは、今から数年前。

 

高齢出産で気持ちが不安定になった時、坂本さんの著書『大丈夫やで』を読んだことがきっかけでした。高齢出産のリスクに怯え、周囲の過剰な心配に押しつぶされそうになった時、何度も何度も『大丈夫やで』を読み返しました。

 

坂本さんは当たり前のように語っているけれど、言葉の一つ一つがぐっと心に染み渡り、彼女の本は、格言が散りばめられている、といった内容でした。

 

 

坂本さんの訃報を聞いてから、坂本さんの晩年が知りたくなり、ネットでいろいろと調べていたら、いくつか記事が出てきました。

 

歯切れのよい語り口は相変わらずですね。
そして、心に気持ちよく刺さる言葉にも出会えました。

 

今回は、心に響いた坂本フジヱさんの格言について、2つご紹介したいと思います。

 

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坂本フジヱさんについて

坂本さんは、1923年生まれ。1945年に和歌山県で、助産婦としてお産を手伝うようになりました。1947年、和歌山県田辺市で「坂本助産所」を開業。2019年、95歳で現役を引退するまで、取り上げた赤ちゃんの数は4,000人になるそうです。

 

助産婦の傍ら、地元の高校で講演したり、執筆活動したりと、忙しい毎日を送られていました。
地元だけでなく地元以外の人達からも慕われていた坂本さん。坂本さんは2021年2月21日、97歳でこの世を去りました。

 

坂本さんの格言1「同じお産はひとつもない」

 

助産婦時代に取り上げた赤ちゃんの数は、およそ4,000人。その坂本さんが言うのですから、お産て個性的なんですね。この言葉を初めて聞いた時、「他の人と同じじゃなくていいんだ」と心が軽くなったのを覚えています。

 

「高齢出産」というだけで、周囲からは過剰に心配され、いろんな意味で「リスクが高い」と、データを見てネガティブな気持ちになりました。しかも、羊水検査の必要があると指摘され、「もし、障害を持っていたら…」と、不安な時期を過ごし、ハッピーな妊娠ライフどころではありません。追い打ちをかけるように、妊娠後期に妊娠高血圧症候群になってしまい、予定日よりも早く人工的に破水させて、分娩することになりました。

 

全てが予想外。「こんなお産、望んでなかった」と、落ち込みましたが、結局、自分を一般的に言われている「模範的な妊婦」「理想のお産」に当てはめようとしていたんですよね。自分で自分を暗い気持ちにしていた。それに気づかせてくれた坂本さんの言葉には、感謝してもしきれません。

 

思い描いていた出産とは全く異なりましたが、赤ちゃんの顔を見た途端、そんなこだわりはどうでも良くなってしまいました(笑)。元気に生まれてくれればいい。本当に、その言葉につきますね。

 

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坂本さんの格言2「お産の主役は赤ちゃん」

坂本さんいわく、赤ちゃんは自分で生まれてこようとするそうです。これは本当に目からウロコで、出産の不安を和らげてくれました。

 

私は子供を4人産みましたが、毎回出産に対して、不安を抱えがちでした。特に、4番目の子は、40歳を過ぎての出産で、痛かったらどうしよう、何か問題が起きたらどうしよう、など考えて、心から妊婦ライフを楽しめませんでした。

 

しかし、お産の主導権は赤ちゃんが握っていると知ってから、「そうか、赤ちゃんに任せればいいのか」と、気持ちがとても楽になったのを覚えています。

 

赤ちゃんが、お産の主導権を握っている。本当に坂本さんの本に出会ってから、考え方が変わりました。良い方に変わったというか、精神的な苦痛が和らいだと言うか。それまで考えていたことは、私にとって無理があったんでしょうね。そのため、精神的に参ってしまったのかもしれません。

 

おわりに

坂本さんは、もっと他にもたくさん格言を残されています。そのため、2つしか紹介しないのは、少なすぎるかもしれません。しかし、今回ご紹介した格言は、特に私の心に突き刺さったものを厳選しました。

 

「理想通りにいかなくてもいいじゃない。赤ちゃんを信じて、自分を受け入れることが大事なのよ」と、言われているような気がしました。
これは何も、出産だけでなく、生き方にも当てはまるのではないでしょうか。

 

坂本さんの考え方を古いという人もいますが、私はそうは思いません。
むしろ、人間の本質をついていると思います。

 

それは、理屈うんぬんではなく、心で「そうだ」と思う、直感的なものですが。

 

 

坂本さんとは直接会ったことはありませんが、彼女の言葉に出会えて本当に良かった。
心からご冥福をお祈りします。